藤田観光の歴史は古く、明治二年（1869年）までさかのぼります。その後、改称や合併・独立を経て、昭和三十年（1955年）に、藤田観光株式会社として設立しました。
初代社長、小川栄一は戦後の荒廃した人の心に安らぎの場を提供することを念願し、箱根小涌園や椿山庭園といった名勝地を「健全な憩いの場」として広く一般に開放してきました。そのホスピタリティマインドは現在に至るまで脈々と受け継がれ、温泉リゾートや宴会婚礼、ビジネスホテルなど、ホスピタリティ産業に次々と新しいマーケットを創出する原動力となりました。
「伝統と革新」。これが、当社のキーワードです。時代の変化に伴い市場のニーズも多様化しています。その中で当社は、グランピング施設など、多彩な答えを社会に示してきました。また、新規性に富んだ答えを模索する過程において、箱根小涌園や当社が誇る椿山荘庭園といった、時代を超えて愛され続ける普遍の財産にも、改めて価値を見出すに至りました。これらの「伝統と革新」を兼ね備えた多彩なステージと、数えきれないほど多くのお客さまの期待に、最高の一時を提供することで応え続けてきた歴史こそ、藤田観光の強みです。